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【RC設定熟考】闘技場と“魔族”の騎士

ウィルベルグ(城)に闘技場的なものはあるのだろうかとふと考えてみました。
国のイベントとして武道大会のようなものは考えてはいなかったのですが、騎士の選抜が模擬戦を含むとなるとどこかにあってもおかしくないと…
というか、過去編を考えるに当たって明らかにそんなシーンがあるのですが、私はどこのつもりで考えていたんでしょう(笑)

しかし城の敷地内かと考えるとそんなことはなくて、かといって城下町かと思うとそうでもない。
と思ったところで、白亜塔のエントランスホールは広いので、そこを会場設営すれば上の方の階を閲覧席にして観戦できるじゃないかと。
過去、第一回の騎士選抜はここで行われたんじゃないかな、という考えが纏まりました。
塔は現在はファリア管轄なので、不都合があれば今後は中庭に会場設営でも…
コロッセウム的な建物はなさそうだという結論に至りました。
そんなことを考えた辺りで、とあるキャラクターの過去編の部分切り取り小話を続きから。




******************************


長く内戦が続いたこの国で、これ程の盛り上がりはいつ以来のことであったか。
新たな門出を迎えた国とともに歩んでいく、新たな騎士選抜のための模擬トーナメントは決勝を迎えていた。
その戦い様を、或いはその姿を一目見ようと、詰めかけた人の波はいつしか白亜の塔の外にまで及んでいた。

塔の上層、閲覧席に腰かけた蒼の目の国王は、剣を振るう二人の戦士から目を離すことがなかった。
一人は、この激戦の時代を生き抜いてきた気概を感じさせる傭兵風の男。
騎士と呼ぶには粗野な外見ではあるが、武器の扱いは手慣れたものだ。
そしてもう一人は、覆面で顔を覆った青年。
唯一露出している目の部分でさえも、戦いの最中では何を映しているのか読み取ることはできない。
ただ、青みがかった銀色の髪が、彼の動きに合わせて揺れていた。

決着の瞬間は不意に訪れた。
銀髪の青年の剣の一閃が、傭兵風の男の剣を弾き飛ばした瞬間、歓声が上がる。
しかし、それは瞬時に悲鳴へと変わった。
持ち主の手を離れて飛んだ剣は、持ち主の意図とは関係なく、その切っ先を事態を飲み込めぬ観客へと向けていた。
悲鳴をあげることすら叶わぬまま立ちすくんだ女性が固く目を瞑る。
しかし、痛みも終焉も彼女にもたらされることはなかった。
バチッ!
塔の中に高く、その音は響いていた。
何の前触れもなく、その一瞬だけ、轟いた雷鳴。
カラン、と、剣が床に転がった音すらはっきりと耳に届くほどに、歓声も悲鳴も止んだ会場は静まり返っていた。
何が起こったのか。
ある者は目をしばたかせ、またある者は目を見開いたまま呆然とする中で、若き国王ジェミニゼルだけが、口元に笑みを浮かべていた。

右手を中空に差しのべた青年は、その手で自身の覆面を掴んだ。
結っていた部分が解けると、それは何も覆わぬ一枚の布となって彼の手に収まる。
次に起こったのはざわめきだった。
露わになった彼の顔は、その場に居合わせる誰とも異なった特徴を有していたのだった。
先の尖った耳。
静止しているからこそ判る、銀の眼。
額の水晶の煌めきは、彼に特有のものだろうか。
“魔族”と呼ばれ忌み嫌われてきた種族そのものの出で立ちの彼は、静かに振り返り、ジェミニゼルの姿を見上げた。
批難の声も、恐れ慄く声すらも、上がることはなかった。
それどころか、凛と立つ姿に目を奪われる者さえもあった。
彼が“ヒュースト”ではないと、ここに至るまで誰も気がつかなかったのは何故か。
それが判らないほど、熱心に観戦していた観客は愚かではなかった。
彼は“魔族”である。しかし、剣士であった。
「待っていたよ、ロードナイト」
国王陛下の声が響くや否や、沸き起こったのは惜しみない拍手と歓声だった。
“魔族”の騎士が誕生した瞬間であった。


******************************


いつかもっとしっかりバトルシーンなどを絡めつつ、お話(或いは漫画?)に纏めてみたいという野望を抱きつつ、勢いだけでメモのノリで書きなぐってみました。
ロードナイトでした。
彼は戦時ジェミニゼルを手助けしたことがあって、戦後にジェミニゼルから「城に来てほしい」という旨の書面を貰ってます。
しかしその書面を持って、騎士選抜の催しに参加したのでした。
というのは、“魔族”である自分がすんなり人々に認められることはないだろうと考えていたのが一つ。
もう一つは、ジェムが自分の力を買ってくれたことは嬉しくても、やはり自分の力の程を知ってから務めたいと思ったのが一つ。
結果は見事に勝ち抜いて実力を示して、城の人たちからの歓迎というか何というか、心良い感情を確立した感じです。
戦闘において魔術を使わなかったのは、あくまでも一剣士として戦いたかったから。

因みにこのトーナメントですが、優勝者だけが騎士という訳ではないと思います。
優勝者は言わずもがなですが、戦闘における相性のようなものもあるので、戦い方を総合的に見て判断します。
決勝に残った傭兵っぽい人も合格していそうな勢いです。
だからロードが、未来ある(?)戦士たちを蹴落とした訳ではありません(笑)

過去の出来事をもにょもにょ考えながら、こういうのはシチュエーションとしてちょっと格好良すぎな部類じゃないかと妙な気恥かしさを覚えてしまう騎士好きの私です。
好きなんですが、自分で書くとどうも…!という感じです(笑)
しかしロードが城に来る経緯には絶対にこれがあった!と昔から頭にあったのでちょっと書きだしてみました。
目立つ場所が苦手な彼の一世一代の大舞台はここだったような気がします。
こんな経緯があるので、シルヴァもロードに対しては大分好意的。
その意気や良し、という感じです。
基本的に人付き合いが苦手なので(友情の石なのに)友好関係は広くないのですが、居合わせた観客の中にはこっそりファンをしている人もいるかと思います。
そんな過去編のワンシーンイメージでした。
やっぱり文章難しい…!
しかし久々にキャラを物語調に動かすことができて楽しかったです。
小説というかお話を書くのに酷いブランクが発生してしまっているので、こんな感じにでもちまちま書いて、感覚を取り戻していきたいです。
いきなりきっちり仕上げようと思うと構えてしまって進まないので…!

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